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緑と水の豊かな国に生れて

見たこと・感じた事、適当に書いていきます。

TT-R Raid フラットCRキャブレターセッティング途中結果

随分とご無沙汰しとります。何かとバタバタした日が続いております。(汗)

さて、東北ツーリングネタをせかされているのですが、それよりも乗ることの出来なくなっていたRaidを先に・・・(乗りたいアレルギーが出てきてたので・・・(汗))
と言う事で、まずは、こちらのレポートを。

東北ツーネタは後日ね!!




天気が良い日は良いが、雨が降ったり、寒い時期になるとアイシングに悩まされていたマイRaid。
TT-R系のTK製ノーマルキャブは、4~5万キロを境に、スロットルバルブの特殊塗装が擦れて剥がれ、キャブ本体と削りあい、そこであってはいけない気流が発生し、アイシングを起こしやすい持病があります。

10110701.jpg
削れて無くなったノーマルキャブのスロットルバルブの特殊塗装

10110702.jpg
そのバルブと擦れて削れたキャブ本体側

マイRaidは既に10万キロ超。
自分がこのRaidを手に入れた時が6万2千キロで、既に、雨の日は夏であってもアイシングがおき掛けていました。
(初めて気づいたのは、雨の日に四国のカルストに登ってる時に出ました(汗))

普通のツーリングでも、雨が降れば必ずと言ってよいほど、一定速度で走ってるとバルブが張り付いて、オートバイの癖してオートクルーズが可能だった事もあります。(酷いときは、アクセルから手を離すと、勝手に加速して行くことも・・・)
そのまま騙し騙しで乗っていましたが、10万キロを境に、水をいっぱい掛けた洗車後にも、このアイシングが発生するほどになっていました。(冬期の朝・晩は、晴れでも問答無用で張り付きが出る!)

駄目もとで、ヤフオクで走行距離不明の安い中古のキャブを落としてみましたが、こちらも随分擦れが進行していて、装着するも、やっぱり最悪の状態でした。

このアイシング、末期症状になると、強制開閉式のキャブの癖して、スロットルを全閉にしても、エンジン全開になるとても厄介なしろもの。
二ヶ月ほど前に林道に行ったとき、山頂付近で雨が降り出し、そこからエンジンを掛ければアクセルから手を離していても常に全開状態で、山を降りる下りなど、エンジンブレーキなんて全く利かないから(つか、クラッチ繋いだら全開加速!!)、クラッチ切ってブレーキだけを頼りに・・・、で、山を下りきる頃にリアブレーキがフェード・・・
帰りの高速でアイシングと戦いながら流してると、燃料満タンから170キロでエンジンストール!!高速路肩で立往生・・・原因は燃料切れ(普通は250キロ付近でリザーブに入るので、まさか170キロでリザーブに入るとは思いもしなんだ!)

走って無くてもエンジン全開。そりゃ~、バイクを音を出す道具にしてる珍●団のバイクより燃費は悪いわな・・・

って事で、まだまだ走ってもらわにゃいけないマイRaid。「新しいオフ車買えよ!」と思われるかもしれないが、自分の用途的に、こいつに見合ったトレール車が他に無いんですよ・・・(ジェベルぐらいかな?)

しかも、ちゃんと走るのなら、全然過不足ありませんし・・・
TT250Rの欠点でもあるシートフレーム折れも溶接済んでて、二度目のオーバーホール用の○秘(?)シリンダー&ピストンも既にありますからね。

ハイ、TT250R Raid。確り溺愛してるのであります。(笑)


で、今後も走り続けるために・・・キャブをどうするか?
ノーマルキャブ、とても良いキャブなんですけどね、距離を走る自分ですから、また距離を走ったらアイシングに悩まされてしまうノーマルキャブに46000円(新品)はどうか?と・・・

アイシングはもううんざりなんです。

で、社外の汎用キャブで探してみれば、バルブの張り付きに無縁?のフラットCRなんてキャブがあるんですね。
こちらは、ネット上の安いお店で43000円。これにTT-R用のエアクリーナー対応アダプター(約6000円)を足しても49000円。
噂では、単発のトレール車等に入れれば、セッティング次第でパワーアップと、燃費向上(ノンビリツーリングの時のノーマルキャブとの比較)が手に入る。
しかも、ノーマルTKキャブは、スロットルバルブは部品で出ても、削れた本体側は部品単体で出ず、アッシー交換・・・が、FCRは全て単品発注可能!?でなくても、ノーマルキャブが5万キロ程度で逝かれるなら、またFCRを新品で買っても良い訳だ。

で、セッティングを出せるかどうかは自分次第だが、ま、キャブの構造はある程度頭にあるので、「なんとかなるでしょ!」って事で、一ヶ月前にFCR買ってしまいました。(笑)


中々つける暇がなく(ネットでは、TT-Rは「エアクリーナーボックスの螺子を外してずらさないとFCRが着けれない」と、かなり面倒な事が書いてあったので、想像で脱着に半日は掛かるだろうと判断していた)、着けるのが伸び伸びになってましたが、一週間前にようやく取り付けることが出来ました。
10110705.jpg


10110704.jpg
エアクリーナーBOXもお決まりの豚鼻外し+拡大してます

10110703.jpg
当然、泥水進入の恐れもあるので、薄いステン材で水の浸入が出来ないように加工してます



で、着けてみて、アクセルワイヤーがキャブ本体から、ノーマル(左側)からFCR(右側)になるので、エンジンハンガーを外さないといけないのですが、エンジンハンガーを外して、リアショックのリザーバータンクをずらせば、エアクリーナーボックスをずらさなくても脱着可能!ということが発覚しました!(コツが必要ですが・・・)
ネットの情報が全て・・・でない事ですね。ハイ。

で、結局、脱着で約一時間。(左サイドカバー→シート外→タンク→リアショックリザーバーずらし→エンジンハンガー→コツが必要なキャブ取り出し(取り付けは逆順で))
これにキャブセッティングのあ~だこ~だが+5分~20分。しめて一時間半でキャブのセッティングが済んじゃいます。


で、はじめは、送られてきたストックの状態(PJ#38・JN#90FTM・MJ125・PS&AS共に一回転戻し)からスタート。
エンジンは無事に掛かってくれ、空ぶかしでは少々黒鉛出るもののスムーズに吹け上がり・・・が、走ってみたらデタラメも良い所。
まず、「濃すぎるんだよ!!」ってぐらい下が濃い!!加速ポンプをキャンセルしたくなるほど、アクセルを開けるたびにボコボコと加速しない!!
で、上も全然伸びない!上は逆に薄い状態ね。(それぐらいは乗って解ります!)

で、色々やって、上はMJ#132が良い所が解って、ひとまずMJはこれで様子見。
問題は、1/8-1/2でのアクセルON時のボコつき。
ストックでニードルのクリップの上から3番から1番(一番上)に変更したら、随分とよくなったが、それでも出てしまう。
SJを#35に変えてみましたが、“多少”よくなる程度で、殆ど変わらないと言った方が良い程度。
ニードルが合ってなくて濃いのは解るんだけど、既にクリップが一番上となるともうどうしようもないし・・・

こんな時は・・・
KLXのFCRセッティングで悩みまくってセッティングを出した、モンスター大盛り氏にTEL入れて・・・
「あ、今から行きます」
流石ですね。手持ちのFCRセッティングパーツ、全部持ってきてくれました。

で、行き詰まったニードルを見て、彼の手持ちのKLX用FCRストックの#90FXQを手渡され(頭の90と言うのはFCRキャブレター~33Φまでのスモールボディー用のニードルの番号です。面倒なので以下省略です)、そいつを装着。

このFXQのニードルは、TT-RのストックのFTMに比べ、
●一桁目(テーパー角の値)はFで同じ
●二番目(切り上がりの値)のXは、TT-RストックのTよりも切り上がりが長い=クリップ段を下げる事が出来る!
●三桁目(ストレート径の値)のQは、TT-R用のMよりもストレート径が太く、1/8-1/4付近を絞る事が出来ます。

まさに、行き詰ったTT-RストックのFTMのニードルで試してみたい値のニードル。

で、クリップ段数をどこから始めるか・・・は、モンスター大盛り氏の算出で、上から5段目が、FTMニードルの1段目に近い!の判断から、5段目でスタート。
これがビックリするほどピッタリで、相変わらずボコつきがある所まで、FTMの一段目と同じぐらい。
でも、クリップ段数は上(4段分)にも下(2段分)も自由度がある!

と言うのが、先週日曜日のお話で、モンスター大盛り氏いわく、「薄いのではないか?まだまだ濃く!」と言われ、クリップ段数を6段目に変えてその日を終えたのですが、この6段目が5段目よりもさらに凹つく!
間違いなく濃い証拠です。

で、昨日(6日)に山に紅葉を撮りに行くのが決まってたので、「標高の高い所に行くなら、TT-Rで試しに行ってみるべ・・・」
と、5日の仕事が終わって帰ってきてから、暗い中(青空ガレージですので・・・)、今までのベストのセッティング(既に6回ほど脱着してデータ取ってます)に、思い当たる所を付け足して・・・
で、

MJ-#132
JN-#90FXQ 4段目(今までより1段UP)
SJ-#35(前は38だったけど、35の方が良かった経緯があって、今回は35です)
PS-1回転戻し
AS-1 1/2 (PS変えて、出来るだけ薄くしてみたかったので、適当に明け気味に・・・)

で、軽く試走。
低域部で軽くボコつき有りで、アイドリング不安定・・・だったけど、走った感じは今までで最良の感じだったので、こいつで6日の紅葉狩りに向かいます。

で、行き先は長野県・飯田付近の渓谷。

高速はまずまずの走りで、アクセル開度1/2~全開までは良い伸びです。
ただ、やっぱりと言うか、標高が高くなるにしたがって、下がついてきません。凹尽きます。
陣場形頂上(標高1440m)ではもう最悪。しかもAS開けてったので、下りのエンジンブレーキではアフターファイヤしまくり・・・(けど許容範囲)

間違いなくまだまだ低開度域が濃いのは明らか。


で、今日、再度セッティング。

MJ-#135 (試しに上げてみた)
JN-#90FXQ 3段(クリップ1段上げて、絞ります)
SJ-#32 (さらにSJもワンサイズ下げて、低開度域を絞ってみます)
PS-1 1/2回転戻し(1回転戻しでエンジン掛けたらはアイドリング不安定だったので)
AS-1回転戻し

で、20キロほど走り回ってみましたが、コレが実に良い!!
まず、いままで悩み続けさせられていた低ー中開度のボコつきが皆無!しかもアクセルのツキは抜群!
ただ、低ー中開度は問題なしだけど、上が吹けきらない感が・・・。問題ないレベルではあるけど、やっぱりMJ#135よりMJ#132の方が良いかも。欲を言うと1/2開度から上がもう少しモリッと来ると嬉しい。

と、今日走ってみて出たセッティングが今の所のベスト。
この状態なら、普通に乗れるし、林道でガンガン開けるのも問題なさそうです!
セッティングの為に、一週間ちょっとでキャブを脱着した回数7回。
このセッティングがベースであり、ここからが本当に微妙な煮詰めが始まる、いわゆる“セッティング沼”の始まりでもありますね。
次はニードル何か買おうかな~(笑)


ま、エンジン壊さない程度に、ちまちまと楽しんでやっていくつもりです(こういうの嫌いじゃないので。昔仕事でやってたカーオーディオの音響設定に似てますね。良くする為ならトコトンと。これ大事です(笑))



  1. 2010/11/07(日) 23:50:14|
  2. TT250R Raid
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